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2007年10月16日 (火)

わかるよ。。。

「はぁ、はぁ。。。」昨日の塾での最後の授業。高校生の女の子が急に胸の辺りを押さえて苦しそうになった。過呼吸になっている。

「どうした?苦しいの?」とあわてて説明をやめて彼女にそう言った。

「心臓のあたりが。。。痛いんです。最近。。。よくなるんです。」

ハルは一瞬にして彼女がなぜこんな状態に陥っているのかがわかったような気がした。彼女はとってもいい子だけれどお父さん、お母さんに締め付けられていてそれがとてもつらいのだと常日頃からそう言っていた。

前まではおねえちゃんがいたからよかったのだけれども、そのおねえちゃんも両親とケンカし続けておうちを飛び出していってしまいいま彼女はおうちのなかで一人ぼっちなのだという。

おうちって...なんだろうなぁ。ふとハルは考えてみた。おうちっていうのは...そう、どこよりもほっとする場で帰ってきたぁって思えるとても大切な空間であってほしいものだなぁって。そんな風に思う。

実際、ハルも中高生のころは自分の家がいやでいやでしかたなかった。落ち着くどころか家に帰ってくればイライラしていたし、自分の居場所を見つけることができなかった。

だから、彼女の気持ちが痛いほどよーくわかった。彼女はこんな風に続けた。

「最近、鼻血もよく出るんです。お母さんとかと言い合ってね、ちょっとイラ~っとしたかと思うと頭のどこかでプチって音が聞こえて、あれ?って思ってると、後からサァーっと鼻血が出てきて。それでぜんぜんとまらなくなるんです。めっちゃあせるんですよぉ。」彼女は笑顔でそう言うけれど。。。それは今だから。冷静な今だからそうなのであって実際その場ではパニックになってワケがわからなくなってしまっているに違いないなって。そう思ったらいてもたってもいられなくなった。

「うん、うん。わかるよぉ。○○ちゃんはね、とってもやさしいこころを持っているんだねぇ。ハルちゃん先生は鼻血出たりすることはないんだけどね、それってね、とっても繊細なこころを持っているってしるしだもの。ほら、遠足とかでバス酔いしたりするでしょ?あれもね、とっても敏感できもちがやさしい証拠なんだって。ま、ハルちゃん先生は神経図太かったんだかあのころは酔うこともなかったんだけどね、あはははぁ。」とちょっと冗談を交えてそういうと彼女も

「あははは。もぉ、先生はぁ。」なんて言って明るく笑ってくれたけど、その笑顔の奥にはやっぱりちょっとさびしそうな表情が残っているのをハルは見逃すことはなかった。

もうすぐ定期試験。お母さんに毎日のように勉強、勉強といわれあせりとイライラが増してきて、ここにきていろんなことを考えていたら具合が悪くなってしまったんだろうな。

「おっきく深呼吸してごらん。でだらぁんと血から抜いて。うん、そうそう。」ハルは少しでも彼女が落ち着けばと思って自分にできる限りのことを教えたり話したりした。

誰もわかってくれないから。彼女の口ぐせはそうだったから。だからハルは、ちゃんとわかるよって、それをハルの授業を通して伝えたかったから。

どこまで伝わったかわからないけれど。少しでもらくになって帰ることができたのならば。。。それだけでもちょっとよかったかなって。

わかるよ。のひとこと。ハルが言われるととっても安心する一言だから。口先だけじゃなく、ね。ほんとうにこころからわかってあげられるように。そういう人にハルはなりたい。

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