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2006年8月19日 (土)

こやつは...

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ちょっと想像してみてください。

ここに一枚に絵があります。広い野原が広がっていて、大きな桜の木が一本立っています。季節は春で、さくらの花は満開に咲き誇っています。あるひとくみの家族がレジャーシートを敷いてお弁当のお重を広げて楽しそうに笑っています。その近くには小鳥たちもやってきています。

この絵を見せられて、「この絵を見ながら短文をつくりなさい。」と言われたら

あなたはどんな短文を作りますか。

一般に、「家族で、お花見をしている。」とか「みんなが楽しそうにお弁当を食べている。」といったところかなぁって思うのです。ところが塾でこれが小学校の3年生の国語の中で、出てきたとき、その子はどう書いたと思いますか。実は….「トリが弁当を狙ってる。」と、こう書いたのです。

うわぁああ!!ハルの後頭部に衝撃がどっかぁんと走りました。す、すごいなぁ。視点が違うなぁ(^-^;)

彼は、ハルがこの塾に入ってすぐ、まだ右も左もわからないころ<「を」と「お」、「へ」と「え」、「わ」と「は」などの区別が全くつかないです。>とか<すぐに、かんしゃくを起こします。>とか<90分の授業時、一度も席を離れずに最後まで座っていられたことがありません。>などというようなやんちゃぶりが多数かかれた引継ぎ書を渡され、どのベテラン先生もお手上げだといわれました。

一瞬、なぜ、そんな難しい生徒がしょっぱなから?とひるみそうになったのもつかの間、そんなことを考える時間もなく授業の時間が来てしまった。

たしかに、彼は、みなさんが口々におっしゃっていたようにやんちゃで、おとなしくなかったし、へんにこどもとおとなの入り混じった生意気ちゃんそのものだった。

「先生、先生、ネンシュウいくらぁ??」「へぇ??ね、ネンシュウ??ってあ、あぁ…(1年の収入?かぁ…)当時、大学二年だったハルは、まだ、ネンシュウという言葉すらほとんど耳にしていなくって、いったい何を言っているのか数秒考える時間を要したほどだったのです(^-^;)

そんな風だったけどこの「トリが弁当を狙ってる。」この一文を見た瞬間に、ハルは何らかを彼の内に秘めた才能を見出した。「こ、こやつは、ただものじゃあ、ないぞぉ。いや、ただものじゃないっていうよりか天才かもしれないぞぉ!!」そうとさえ思ったでした。

少し話せば、なんとなく相手の考えていることがすぐに、察知できてしまいます。いつも小さい頃からそうだったハル。

それを故意にやっているわけじゃないだけに、知らなくてもいい事実を察知してしまうことも多々ありました。

あ!!この人と、この人は隠しているようだけど付き合ってるな。まず、こう思ってはずしたことはないです(^-^;)だぁれも周りは知らないから黙っているのだけど、どうしても知りたくなったら、本人に直接確かめてみると、びっくりするけれど、「すごい!!よくわかったねぇヽ(・ω・*) 」と言われる。

あ!!この人、本当は今、これやるの、嫌がってるんだな。「ハルやるよぉ!!」そう言うと、たいてい「え?いいの?お願い~!!」と言います。やっぱりなぁ(ิܫิ)

こういうことって知らなかったほうがラクチンだよねぇって思ったりするのです。

ただ、その彼を前にしたときばかりは、このハルの「瞬間察知」が出来てよかったのではないかなぁって思っているのです。

彼がそんなステキなものを持っているとわかったのです。だったら責任を持ってハルが面倒をみて、彼のいいところはそのまんま伸ばしつつ、改善すべき多くは、すこぉしずつでも改善してゆけばいいさぁってそういう風に考えることができたのです。

それからというもの、ハルは彼との毎授業を体当たりで挑んできました。向こうが本気で飛び込んでくるので、こっちもすべてさらけだします。

「宿題は?」「やってきたんだけどね、玄関出るときにつまづいたからね、そこでね、たぶん宿題だけおっことしてきちゃったはずだよ。」

「答えは9です。」自分の8という解答を隠しながら「これね、ちょっと字が曲がっただけで、9って書いてあるんだよ。」

そんなやりとりが続いた。けれど昨日、彼の授業があって帰り際「ハルちゃん先生、先生ともかれこれ、2年以上の付き合いになるんだねぇ!!」なんて言われた。そっかぁ、もう2年にもなるのかぁ。

毎回、泣いて笑って感情の起伏が激しかったのに。座ってじっとしていられなかったのに。いっつも言い訳ばかりしていたのに最近では、びっくりするほどに、成長して、ちゃあんとすべてクリアしている。だけど...「を」と「お」の区別をするためにハルが提案した、毎回書いてくる「絵日記」には、本日も「ヨン様、ヨン様と女集団はうるさいが、そんなことより僕はカミ様に一緒に理科研究や他の宿題をやってくれるよう頼みたいしだいである。」なぁんて書かれている。

個性はそのままに、それでいて改善すべきをキミはこの二年間で着実に克服してきたんだね。小学校をキミが卒業するまで、ハルが面倒をみてあげられるかわからないけれど、キミはもう大丈夫だよぉ!!ハルはそう思います(´∀`ฺ)

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コメント

ハルちゃん こんばんわ
ふ~ん 今の世の中、個性を消さないといけないなんて所があるんだよね~ この彼もとっても個性的なんじゃないのかね。
この彼の個性を消さないで、伸ばしてあげられるハルちゃん は本当に良い先生になれると思うよ。
本当に!!

投稿: マヤmama | 2006年8月21日 (月) 01時01分

マヤmamaさんへ

いやぁ、「トリが弁当を狙ってる。」発言には正直、びっくりしすぎてひっくりかえりそうでした。

なぁんてすごい発想!!ハルはそこまで思いつかないなあって相手は子供なんだけど、なんとなく悔しかったです(^-^;)

先生...

小さい頃だいきらいだったけれど...

先生ってほんとうに真剣に子供と向き合えば、精神的にも肉体的にも、へろへろのなるほどに、重労働です。それをつくづく感じました。

でも、そんな子供たちと向き合っていくことで、色々な学びがあって...ハルはその魅力にはまってしまったので、ずうっと何らかのかたちでは、携わっていきたいなって思ってます..+'(◕ฺ∀◕ฺ)..+*

投稿: ハル | 2006年8月21日 (月) 08時13分

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