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2006年8月 9日 (水)

たった一つの思い出

今日は、夕方から塾だけど、朝は久しぶりにお寝坊できるって思ってたらこんな時間に(^-^;)でも、起きてはっと思い出す。

今日、89日と言えば、そう、長崎に61年前に原爆が投下された日。実はハルの父は長崎で生まれ育った。あんまり詳しくはないけど親戚も長崎に多いみたいだ。もしかしたら未だに出会ったことのない同姓の「春野」さんにも遭遇するのかもしれない。

長崎はよく観光案内パンフレットなどで「異国情緒あふれる街」という風に唱われているだけあって街を歩くと必ずといってよいほど外国人のかたに遭遇するし、なんとなく外を歩いていても日本という感じがしない。

ハルはなぜだかこの長崎を「懐かしいな」と感じてしまう。ハルは父と違い長崎の地に住んでいた期間は全くないし、その地を訪れたことはまぁ、他のとこよりは多いけどそれでも10数回にとどまる程度。

ハルの父は一番上のお姉さんとは10こ以上離れて生まれてきたのでハルは長崎のおじいちゃん、おばあちゃんとほとんど触れ合うことなく二人とも亡くなった。

でもおじいちゃんと話したことで鮮明に覚えていることがある。4歳のときだった。おばあちゃんが亡くなってそのお葬式のとき、ハルはまだわけがわからずいたけどその式が終わった後、おじいちゃんがハルと手をつないでくれた。

ハルはずっとおトイレがまんしていたので「おしっこいきたい。でも、絶対行かんといて。ここで待っとってよ。」と言うと、「大丈夫。ちゃあんと真理ちゃん待ってるから。おじいちゃん待ってるから、安心して行ってきなさい。」そう言ってくれた。

出てきたらみんなは先を歩いてたのに、おじいちゃんは太陽がかんかん照りの中でじ~っと待っててくれた。急いで走った。

それから数年後、そのおじいちゃんも亡くなった。葬式場の1階から2階につながる階段を見つめて父はこんなことを言い出した。「おじいちゃん、あのとき、おばあちゃん亡くなったとき、あまりのショックでこの階段が登れんかったよ。みんなで左右支えてやっとの思いで登ったんよ。」え??びっくりした。

あのおじいちゃんが?ハルをあの日おトイレするのをお外でじ~っと待っててく

れたあのおじいちゃんが?「頑固でたくさんぶつかりもしたけどおばあちゃんが

とても好きだったんだね。これでまた天国で一緒になれたからきっと喜んでるよ

ね。」そう続けた。

知らなかった。全然知らなかった。あの日、あの式の前、そんなことがあったなんて。それなのにあんなに強くたくましくみえたおじいちゃん。あれは孫の前で精一杯頑張ってたんだ。初めてそのときわかった。それでおじいちゃんが好きになった。

戦争体験者のおじいちゃん。あの時代なのに英語がペラペラに話せたという。そんなおじいちゃんとハルはもっともっと色々お話ししたかった。今日この原爆記念日、きっとおじいちゃんは天国から長崎に戻ってきているはず。

ハルはきっと今までにも危ういところでいっぱいおじいちゃんに助けてもらってるんだろうな。そんなおじいちゃんをこの日になるとやっぱり思い出す。あのおトイレの前でじ~っと待ってくれてたおじいちゃんを。

ハルにはそれしか鮮明に覚えている記憶はないけれどそのたったひとつが大切なおじいちゃんとの思い出です。

Photo_93

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コメント

ハルちゃんへ
私の母も佐賀だから、長崎の原爆投下のときのきのこ雲は見たそうです。そんな遠くても見れたんですね。
ハルちゃんのおじいちゃんきっといっつもハルちゃんの近くで見守ってくれていますよ(^^)

投稿: マヤmama | 2006年8月 9日 (水) 15時46分

マヤmamaさんへ

そうなんですか。

佐賀県でも...

たしかに、あの原爆はほんの一瞬だったけれど、ものすごい威力で、たくさんの犠牲者を出しましたものね。

戦後61年。

もうすぐ、戦争体験者ゼロの時代に突入しても...

私たちはちゃんとみんなの体験を語り継いでいかなければ!!って昨日の記念式典を見ながら、強く、そう思いました!!

忘れてはいけないこと、ちゃんと語り継いでいかなければならないこと、なかなか一人では、難しいことだけれど、たくさんの仲間たちと、たくさん話し合って、日本の歴史のなかの大きなひとつの出来事として受け止めていかなくてはいけないなって色々考えさせられた日でした(๑→‿ฺ←๑)

投稿: ハル | 2006年8月10日 (木) 08時43分

ハルちゃん こんにちは。

>私たちはちゃんとみんなの体験を語り継いでいかなければ!!
ほんとうに、そうですよね!
唯一の被爆国として、世界中に訴えていかなくてはならないですよ。

ハルちゃんのおじいちゃんとの思い出、じ~んとしますね。
悲しい気持ちで一杯のおじいちゃんの気持ちを一番癒してくれたのは、まだまだ無邪気な純粋な孫のハルちゃんだったんだよ。
ハルちゃんがいたから、その日、おじいちゃんは頑張れたんだよね。

投稿: you | 2006年8月10日 (木) 12時02分

youさんへ

今年の原爆投下の日の記念式典は、テレビで見ていました。何故か終始涙が止まりませんでした。被爆者のかたのおはなしを聞いていて、必ず、このかたたちの苦しみ、悲しみはちゃんと伝えていきたいってさらに強くそう思ったんです!!

おじいちゃん、もしそうだったとしたら、ちょっとうれしいなぁって思います。もうすぐお盆ですね。おじいちゃん、こっちの世界に帰ってくるでしょうね。

ちょっとお話できたらいいなぁ。そううまくはいかないかもしれませんが、きっとおじいちゃんは、ハルのことをみていてくれてるんだろうなってそう信じてます!!

投稿: ハル | 2006年8月11日 (金) 07時29分

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